たたらシンフォニックオーケストラ~刀剣男士のための
第4章 休符
一期一振に連れてこられたのは、本丸内の庭にあるベンチだった。見る余裕は無かったが多分綺麗な星空であっだろう。
勧められるがままにベンチに座らせられると隣に一期が座る。今更だが、一期ってかなりイケメンだな。
「鞍馬殿、、、貴方はこの本丸のことをどこまで知っているのですか?」
両者とも喋らず、しびれを切らしたように一期が質問した。
「ええっと、、、ここがブラック本丸であったとは聞いています。」
ほぉ、と一期が声を上げた。多分そこまで知っているとは思わなかったのだろう、、、驚いても顔がイケメンだったのは流石と言うべきだろうか。
「では、、、ここが『ぶらっく本丸』と呼ばれていた頃、どんな仕打ちがあったのかはご存じで?」
知らない、と答えると一期の説明が始まった。