たたらシンフォニックオーケストラ~刀剣男士のための
第4章 休符
「鞍馬殿、、、、見てしまわれたのですか?」
どうやら、この兄は弟達の情事について知っていたようだ。だったらなぜ止めない。
正直誤魔化すことも考えたが、正直に白状することにした。
「はい、、、すいません」
「そんな、謝らないでください。貴方が悪い訳ではないのですから。」
そういって、苦笑いをする一期一振だが、その美しい目は何かを伝えたがっている様にも見えた。
どちらも話さず、何も知らない室内にいる二人の喘ぎ声だけが響く中でついに、一期一振が口を開いた。
「少しお時間宜しいですか?」
「はい、大丈夫ですけど、、、」
突然の誘いに困惑したが、素直に受け入れると、「では、こちらへ」と一期一振が先の闇へと消えていく。慌てて自分も一期一振の後を追った。