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たたらシンフォニックオーケストラ~刀剣男士のための

第7章 大いなる約束の大地チンギスハーン


そして今日、例の相手から話を聞くため、向日葵園へとやって来た。
「あぁ、とてもいい音だ。素晴らしいよ」

容姿秀麗な刀剣男士を連れて。

隣にいる髭切は半年前、歴史修正主義者相手の事件を担当する事が多くなった俺に政府から極秘で送られてきた刀剣男士だ。

この忘れっぽい刀剣男士には手を焼きっぱなしな俺ではあるが、ピンチの時には必ず頼りになる心強い存在だ。

その頼れる相棒は、本来の姿では目立つため、地味なスーツ(俺のお古)に黒髪のカツラを着けて、自分の横に待機している。

不意にその髭切を見る。半年間、家に帰れば(現在髭切と二人暮らし)毎日見る顔であったが、今流れている音楽のせいか、線の細い顔が強調され、男の俺でも思わず見とれてしまうほど美しかった。

「お、寺町君、髭切君。演奏が終わったみたいですよ、控室に行ってみましょう。

可笑しな考えに耽っていた感覚が急に戻ってきた。
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