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たたらシンフォニックオーケストラ~刀剣男士のための

第6章 甲音



「はぁ、こればっかりは何時やっても慣れないなぁ」

どうして僕がこんな事をしなければならないんだ?改めて歌仙兼定はそう思った。

歌仙は、ほぼ毎夜主に夜伽を命じられ、主の寝室へと出向いていた。かなりの苦痛ではあるが、もし断って他の者が夜伽を命じられるのならば既に傷モノである自分が犠牲になった方がよいと思って今日に至った。

そして今、歌仙は一糸纏わぬ姿で自室いた。これから主の言っていた「仕込み」をしなくてはならないからだ。

意を決して「ろーしょん」なる液が付着した自分の人差し指を菊門に当てがう。

まず最初に第一間接までを挿入する。自分の中の温かさが指を通じて伝わってくる。少しすると菊門は解れていった、それと共に指を更に奥まで挿入した。

指を動かす度に部屋に響く水音に罪悪感が掻き立てられる。自分はこんな事などしたくなかった。

歌仙は心の中でかつての思い人である、先代の主に助けを求めた。
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