たたらシンフォニックオーケストラ~刀剣男士のための
第2章 「センチュリア」
指揮棒を下ろしてから無言になる、皆にどう説明すればいいか悩んだ
(確かにメチャクチャな演奏だけどさすがに怒鳴ることはしたくないし)
なぜか自分は他人を怒ることが苦手だ、理由は分からない
「皆さん、演奏お疲れ様です、、、どうでしたか?自分達で」
「ええーどうだった」や「駄目だったじゃろぉ」との声が出ていたがあのオーボエパートと青髪の青年が全員の意見を纏めたようだ
「全体的に駄目だったと思います」
ざっくりとした意見だったが、大体正解だ、でも聞きたいことはそんなことじゃない
「じゃあ一期さん、完成度は置いといて、吹いてて楽しかった?」
吹奏楽をする中で一番重要な事、それは『楽しい』という事だと思っている
だって楽しいと思っていなければ絶対に上手くはならない