• テキストサイズ

たたらシンフォニックオーケストラ~刀剣男士のための

第5章 「白雪姫より口笛吹いて働こう」初演奏と遡の始動


              「遡」

やっとこの時が来た。極寒の大地に降り立った時、改めてそう思った。

今自分は土方歳三戦死に十時間程前に来ている。

「てめぇ何者だ!」

そして目の前に縛られているのはもうすぐ戦死する筈の土方歳三だ。、、、、イケメンだなおい。

「おい!聞いてんのか?、っていうかまずその気色悪い仮面取れよ!」

「気色悪いとは失敬な。これは寺町の雑貨屋で一万円で買ってきた高級品ですよ」

まぁ買ってきたのは自分じゃないけれど。そう心の中で呟く。

気色悪い仮面、それは能などで使われる翁の面だ。しかもあの変態上司から渡された服は黒くて長いコートとズボンだけ、全く仮面に合わない服装だ。
/ 264ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp