たたらシンフォニックオーケストラ~刀剣男士のための
第4章 休符
一期がこの本丸であった事実について語っていた一方その頃、松江市県民会館大ホールの舞台には二つの人影があった。
「じゃあ、さっき確認した通りに行動してくれ、手段は君に任せるよ。」
グリーンのスーツにオレンジ色のネクタィ男がジョークのような語感で言う、しかし返ってきたのは「了解しました」と言う言葉だけであった。
「まったく君はいつも暗いよね、まぁいいんだけど。、、そうそう君のコードネームっぽいやつを考えてきたんだよ!、、、君のコードネームは『遡』だ、分かっかい!?」
もう一人は不服そうな顔をしたがすぐに「了解です」と返す。
「じゃあ、遡。『歴史修正』頑張れ!アーディオス」
能天気な彼が去ると、もう一人はある一点をずっと見る。その目に何が写っているのか、そして彼がこれから何を引き起こすのか、それは誰にも分からぬことだった。