たたらシンフォニックオーケストラ~刀剣男士のための
第4章 休符
「私は照誠と申す、まぁ平たく言えば君と同業者かな」
同業者、と言う言葉に疑問を覚える。確かに照誠は人間ではないだろう。しかし付喪神にしては霊力が高すぎた。
「自己紹介は後からしよう。とにかく今はすり替えてしまおう。」
そう言うと城護は手早く鶴丸を刀に戻し、偽物と本物をすり替えた。
偽物は折れている事が分かるように刀身を剥き出しににして、本物はサックスケースの中へ。まさにそれは一瞬の出来事だった。
「これで完了。一期、後の主へは『鶴丸は容態が急変して深夜息を引き取った』と言ってくれ。」