たたらシンフォニックオーケストラ~刀剣男士のための
第4章 休符
「何をなさるつもりですか?」
再度問う。先程と同じ様に無視されるかと思っていたが、今回は答えるらしく振り向きながら、言った。
「この折れた鶴丸と今、そこに寝ている鶴丸をすり替えるんだ」
「えっ!? ど、どういう意味ですか!?」
(鶴丸をすり替える?そんな事をしたら主が気づくであろうに)
いくら腐っていても主が審神者の端くれである限りはそんな小細工はすぐにばれてしまうはずだ。
「失礼ですが、城護様。そんな事をしたら主にばれるのでは?」
しかし彼は全く怯まずに「安心しろ、策はある」と笑顔を向けるだけだった。