たたらシンフォニックオーケストラ~刀剣男士のための
第2章 「センチュリア」
見上げるほど大きな門を開けるとそこには立派な庭が広がっていた
「ようこそ、我が本丸へ」
笑顔であの時と同じように手を差し出す城護先生、その手を強く握る
「改めて、よろしくお願いします」
握手をしていると、本丸の中から二人の青年が出てきた
「大将お帰り、みんな待ってるぜ」
「あの、主様 お帰りなさい」
「おう、ただいま ちゃんと練習しとったか」
話の内容的にこの人達が刀剣男士らしい、同性でも見惚れるほどのイケメンな二人だ
「大将、この人は?」
黒髪の青年が聞いた
「この人が、前言ってた、サポートの鞍馬丞君だ」
「ちょ、ちょ、それ本名ですよ!!」
「分かってるよ」
確か刀剣男士に本名を教えたら、神隠しとかされるはずだ、なのになぜ教えてしまった
「鞍馬君、彼らは命懸けで、働いてくれている、こっちも本気で全力じゃなきゃいけないだろう」
確かにそうだか、まだ心の整理ができない
すると、黒髪の刀剣男士がこちらを向いた