第9章 体育祭
ランニングマシーンを少しずつ早くしていく。
それにしても今日はやたらと暑くないか?
汗がだらだら出てくるのだが…
私は一通りランニングをしたので休憩に入った。
私はトレーニングルームのベンチに座ると、見知らぬ女の子達が部屋に入ってくる。
「あの…体育祭頑張ってください!応援してます!」
1人の女の子が私に汗拭きタオルとミネラルウォーター、そして手作りであろうプリンが入っていた。
「ありがとう!頑張るね!」
私は笑顔で受け取った。
女の子達、可愛い。気が効くねー。
「なーに、女の子達可愛いみたいな顔してんだよ」
ん、この声はタツさん⁉︎
私は恐る恐る背後を振り返った。
「よっ!見に来てやったぜ」
やっぱりタツさんだ。
「た、た、タツさん。なんで、ここに…」
「遥が帰ってくるのが待ちきれなかったから」
さりげなくタツさんは私の隣に座り、私を抱きしめた。
トレーニングルームには誰もいないからよかったものの。