第1章 声優
私はラジオの収録を終えて、ロビーでタツさん達と話をする。
「凄いねーハルはー」
「そうですかね?タツさんの方が面白いじゃないですか!」
「いやいや!リスナーさんのお便りが半端ないじゃん?」
「はーたんは本当すごいねー」
先輩達に褒められた。
凄く嬉しい!
向こうから神谷さんと小野さんが入ってくる。
「あれ?遥ちゃんじゃない!」
「神谷さん…と小野さん!こんばんは!…ここじゃ、おはようございますかな?」
「俺の存在に気付いた!」
小野さんが目をキラキラさせている。
「気づきますよ!」
「小野くん、いつも俺にいたんだって言われてるもんね」
小野さんはコクコク頷く。
可愛い…先輩…
「じゃ、俺達はこの辺で〜」
神谷さんと小野さんはスタジオの方へ歩いていった。
「はぁ…楽しかった〜明日もがんばろ」
「ハル/はーたんの明日のスケジュールってなんなの?」
タツさんとマモさんは明日のスケジュールを聞いてきた。
「明日はイベントですが…?私の出てるアニメの」
「スゲェ…大変だね?体壊さないようにね?」
マモさんに心配された。
私は頷いてから、ロビーを出て帰宅路についた。