【ハイキュー】その日まで(poco a poco3)
第10章 番外編
「そうです、ええと、俺は先輩の後輩で……。」
「何言ってんだお前。あたり前だろう。」
「うっせえな影山!じゃあなんて説明すればいいんだよ。」
日向と影山がいつもの通り言い合いを始めそうになるのを縁下がやんわりと止める。
「ひなたくんは、おともだち?」
立花が日向を見上げておずおずと言葉を繋ぐ。
「うん、そうそれ!お友達!先輩と俺はお友達。」
日向にそう言われて、立花はにこりと笑顔を作った。日向がおいでと手を伸ばすと、それまでぴったりとくっついて離れなかった菅原から手を離してそちらに歩いていった。
日向がひょいっと立花を持ち上げて肩車をすると、声を上げて笑う。
「日向すごい……。」
山口が思わず漏らすと
「精神年齢が一緒なんじゃない?」
「こら月島、聞こえてるからな!先輩、その巨人の弱点はメガネです!メガネを攻撃しろ!」
「おおー!」
肩車のまま月島に前にたてば、さすがの彼も立花には手が出せない。
「ちょ、やめてよバカじゃないの!」
無邪気に伸ばされる立花の手をよけながら、月島は抗議する。