• テキストサイズ

【ハイキュー】その日まで(poco a poco3)

第3章 秋祭り


「うわ、結構人多いな。」

お祭りの人ごみを目の前にして、みんなは呆然とする。

「じゃあ、はぐれたら月島のところに集合な!でかくて目立つから!」

日向の提案に、みんなが頷く。

「そういうのやめてくんない?
はぐれないようちゃんと努力してよ。」

月島が抵抗するが、みんなが了解してしまったのでもう遅い。

「金魚すくいやろうぜ!!」

「いいですよ。みんなで勝負しましょう!!」

西谷と日向の提案で皆が金魚すくいの前で足を止める。

「山口もやろうぜー。」

日向に呼ばれて、山口が月島を見遣る。

「う、うん。ツッキーも……。」

「僕はいいや。金魚とか持って帰っても困るし。
山口いってくれば。」

「じゃあ、行ってくるね。ツッキーの分も取ってくるから!」

「いらないってば。」

月島はやれやれとため息をついた。

「お。いいじゃん。俺もまぜて。」

「スガさんは手ごわそうだ。だが負けません!」

「大地と旭も来いよー。影山も。楽しいぞ。」

菅原に巻き込まれる形で、人数が増えていく。

「女子はやらないんですか?」

月島が立花達三人に声をかける。

「うーん、私はいいかな……。
金魚かわいいけど、すぐ死んじゃうから悲しいし。」

立花はそう言って断った。

「私は金魚よりああいう雰囲気がちょっと苦手。」

清水は彼女らしい理由で身を引く。

「楽しそうですけどね。私もここで見てます。」

谷地も他の二人に合わせるようにその場にとどまる。



「よし、多くすくった人が潔子さんにプレゼントする!いいな。」

「いらないから。」

気合いを入れる田中と西谷に、清水はきっぱり断るが、
二人の耳には入っていないようだった。

そんな様子に立花と谷地は苦笑した。
/ 101ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp