【ハイキュー】その日まで(poco a poco3)
第8章 素直、ときどき
「結局、立花帰ったのか?」
「うん。さっき家着いたってメールきてた。」
昼休み、弁当を食べながら澤村と菅原は会話をする。
「かなり具合悪そうだったけど、大丈夫か?」
「体調もだけど、メンタルの方が心配かな……。」
菅原が自分の弁当をつつきながらつぶやく。
「どういう意味?」
「あいつ、中三のこの時期にも体調崩して受験とか大変だったからさ。
ちょっとその時のこと思い出して弱気になってるっぽい。」
「マジか。それは心配だな。」
「大丈夫だよ。」
菅原はニヤリと笑ってみせた。
「今回は俺がついてるからね。ちゃんと無理しないように見張るし。すぐ弱気になるみーの性格もよくわかってるから支えてみせるよ。」
「頼もしい幼馴染兼彼氏だな。」
ごちそうさま、と澤村は声を漏らした。