【ハイキュー】その日まで(poco a poco3)
第7章 アザレア
翌日、立花が模試を終えて家の最寄りの駅に着いたとき、改札のところで菅原が待ち伏せていた。
「え。今日遅くなるからまた今度にしようって言った……。」
「うん。でも遅くなるなら危ないから迎えに行こうかなと思って。」
驚く立花に、菅原は笑顔で答える。
「寒いからせめてどこか入ってれば良かったのに。」
「じゃあスタバ寄ってくべ。あそこならまだやってる。」
「……うん。」
二人は並んで駅を出た。
「模試どうだった?」
「疲れた。」
「そっか。」
どこか元気のない立花の頭に手を伸ばして、髪をなでる。
ぴくりと肩を震わせた彼女に、菅原は不安になる。
「あ、ごめん……。」
そういって手を離してコートのポケットに入れた。
「ううん……。」
スタバのカウンター席に並んで座る。
「みーはキャラメルのやつでいい?」
「うん。」
「オッケ、じゃあここで待ってて。」
立花を残して、菅原はレジに向かった。