【ハイキュー】その日まで(poco a poco3)
第3章 秋祭り
「立花は藤色か。淡い色って立花らしくていいな。
うん、かわいいかわいい。」
澤村に褒められて、立花はえへへと照れ笑いする。
「ありがとう。」
その様子に、菅原が少し対抗心を出して口を開く。
「みーはさ、絶対に濃い色より淡い色の方が似合うから、
って中学の時一緒に選んだんだよな。」
「うん。潔子ちゃんみたいな藍色の浴衣憧れてるけどね……。」
「色が白すぎるんだべ。
だから濃い色着ると顔色が悪く見えるんだよな。」
「ほんと、スガは立花のことよくみてるな。」
「ただ一緒にいる時間が長いだけだけどな。なあ、みー?」
菅原はそう言って立花に同意を求める。
「うん……そうだね。」
立花は笑顔を作って答える。
(もうちょっと素直に褒めてやればいいのにな)
菅原に対して澤村は少しモヤモヤした気持ちを抱えたが、
わざわざ指摘するのも違う気がして、そのままにする。
「よし、じゃあ神社向かうぞー。はぐれんなよー。」
澤村の声にみんなが従って歩き始める。