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【ハイキュー】その日まで(poco a poco3)

第3章 秋祭り


「あ、立花先輩来ました!せんぱーい。こっちです!」

学校近くのコンビニでバレー部と立花は待合せしていた。

手を振っている谷地に立花は駆け寄る。

「ごめん、待たせちゃったかな。」

「いいえ。私たちもさっき来たところです。男子はみんなまだですし。
先輩、浴衣かわいいですね。」

「ありがとう。仁花ちゃんもかわいい。
ピンクの花柄が仁花ちゃんらしくていいね。」

お互いに照れながら浴衣を見せ合う。

(なんかこういうのって女友達ってかんじで嬉しい。)

ほとんど学校に行けていなかった立花にとってはとても胸が躍るような気分になった。

「潔子さん!ほんとにキレイです!うおおおお生きてて良かったー!!」

「潔子さんは何でも似合いますね!浴衣姿も美しいです!」

田中と西谷の叫び声に、立花は目をそちらに向ける。

「あ、潔子ちゃん。キレイ……。」

思わずそう呟くと、清水は恥ずかしそうに笑った。

「ありがとう。美和ちゃんもかわいい。」

田中と西谷の後からぞろぞろと男子も到着する。

「お、女子はそろってるかー。いいな、浴衣。
お祭りっぽくて。」

澤村が三人に声をかける。

「みー、ちゃんとあったかくしてきたか?
これから少し寒くなるべ。」

菅原に後ろから声をかけられて、立花は振り返る。

「うん。下にカットソー着てきたから大丈夫。」

そう言って袖をまくって着こんできた物を見せる。

「もし寒かったら言えよ?上着貸してやるから。
お前寒がりなんだから無理すんなよ。」

「うん。」

立花は頷く。

「あと、人ごみだからはぐれないように。
疲れたらちゃんと言うこと。
慣れない下駄なんだから転ばないように気を付けること。あと……」

「スガの心配性がまた出たな。
もうそのくらいにしてやれ。立花困ってるぞ。」

澤村が口をはさんで立花を助ける。
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