【ハイキュー】その日まで(poco a poco3)
第6章 まわりみちの行方(後編)
持ってきたお茶を飲みながら、菅原が口を開いた。
「さっきの話だけど……。」
「うん。」
「俺と一緒がいいってさ、どういう意味なのかなって。」
立花は静かに答える。
「……こうちゃんが迷惑だったらいい。辞める。
もともとそのつもりだったし。」
「俺のとこは良いんだよ。みーの思ってること教えて。
俺の話はその後でするから。」
菅原はやんわりと言いながら、カップに口を付ける。
「これまで通り一緒に学校行ったり、できればいいよ。
卒業したら、無理かもしれないけど……。」
温かいカップを両手で包みながら声を漏らす。
「でもさ、今まで通り俺と一緒にいたら、その、彼氏とか、
できにくいと思うぞ?
やっぱり幼馴染とはいえ、そばに男がいるってそういうことだし。」
「こうちゃんがいればいいや。」
立花ははっきりとした口調で答えた。
そこで、菅原は思いもよらない提案をした。
「じゃあさ、俺が彼氏になるって言ったら、それはあり?」
立花は驚いて彼を見上げる。