【ハイキュー】その日まで(poco a poco3)
第6章 まわりみちの行方(後編)
食事を終えて、立花がリビングでお茶を飲んでいたら、風呂から上がった菅原が寄ってきた。
「おばさん、まだ帰ってこないって?」
「うん。」
立花がスマホを確認しながら答える。
部屋に行こうとする菅原を見上げると、目があった。
「一緒に行く?」
「うん。おばさん、こうちゃんの部屋にお茶もってって良い?」
「いいわよー。孝支のも入れてあげようか?」
「あ、ちょうだい。」
二人でマグカップをもって二階に上がった。
「今日は疲れたなー。」
「……うん。」
菅原はそう言って部屋のドアを開けて中へ通す。
ドアを閉めてから、声を潜めて聞く。
「警察にも聞かれてたけど、本当に何もされてないな?
変なとこ触られたり見られたりしてないな?」
「うん。短パンすら脱がされてません。全て未遂です。」
その言葉にほっとして、菅原はベッドに腰掛けた。
「じゃあもうあんまり考えるな。」
「……。」
「考えると夢にでるぞ。」
立花は頷いて、彼の足もとにぺたりと座る。ベッドに寄りかかる。