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【ハイキュー】その日まで(poco a poco3)

第3章 秋祭り


「え?お祭り?」

「そうそう。明日、バレー部のみんなで練習後に行こうかって言ってるんだけど、みーも来るか?」

夕食後、菅原の家でくつろいでいたときのこと。

「そういえば私、あそこのお祭り行ったことないな。学校の近くのやつだよね?」

「そう。花火も上がるし、結構楽しいよ。」

「人ごみ苦手だけど大丈夫かな……。」

立花がそう迷っていると、携帯が鳴った。

「あ、潔子ちゃんだ!」

菅原に目くばせすると、出るように促された。

「もしもし」

「美和ちゃん、今平気?」

「うん。どうしたの?」

「もしかしたら菅原に聞いたかもしれないけど、明日みんなでお祭りに行くの。
良かったら、美和ちゃんも一緒にどうかなって。」

「行く!」

立花はさっきとは打って変わって即答した。
菅原が苦笑いする。

「よかった。それでね、私と仁花ちゃんは一回家に帰って浴衣着てこようって話してるの。
美和ちゃんももし嫌じゃなかったら三人で浴衣で行けたら楽しいかなって。」

「楽しそう!私も浴衣準備しとくね。」

「じゃあ、また明日ね。
時間とか詳しいことは菅原に聞けば分かるから。」

「うん。また明日ね。」

電話を切って、立花は満面の笑顔で菅原に報告する。

「こうちゃん、潔子ちゃんに誘われちゃった!一緒に浴衣でお祭り行こうって。」

「よかったなー。お前本当に清水のこと好きな。」

立花はにこにこと頷いた。

「でも、もう夜は結構寒いからなー。
浴衣の下、ちゃんと防寒するんだぞ。」


いつのまにか、季節はすっかり秋になっていた。
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