【ハイキュー】その日まで(poco a poco3)
第6章 まわりみちの行方(後編)
立花の悲鳴を聞いて、菅原は日向の静止を振り切って飛び出した。
「あ!菅原さん……!」
菅原は男たちに向かって声を上げた。
「おい!やめろ!!」
男たちが振り向く。
「警察を呼んだ。もうすぐここに着く。そいつを放せ!」
「こうちゃん!」
立花がその名を呼ぶ。
「着けられてたのか?まあ、いいけど。
それ以上こっちくんなよ。
この子怪我させちゃうことになるよ。」
立花が男に押さえつけられる。
「こうちゃん!助けて!」
「お前は大人しくしてろ!」
叫ぶ立花の口を手でふさぎながら男が怒鳴る。
「やめろぉぉぉ!!」
叫びながら日向が物陰から飛び出す。
その速さに誰も反応できないまま、日向はビデオを持った男に体当たりをする。
男を吹っ飛ばして、日向も勢い余って倒れこむ。
「クソ!もう一人隠れてやがったか。」
「立花先輩を放せ!人質なら俺がなってやる!!」
別の男に捕らえられながら、日向が叫ぶ。
が、やはりすぐに羽交い絞めにされてしまう。