【ハイキュー】その日まで(poco a poco3)
第5章 まわりみちの行方(前編)
さっそく試してみようということになり、
立花は日向から借りたジャージに着替えて、制服を渡した。
「うっわ、これは予想以上……。」
「あははは!かわいいぞ日向!」
「もう、やめてくださいよめっちゃ恥ずかしいんですから!
ていうかこれやっぱり無理ありますって!!」
そう言って日向がウエストの閉まらないスカートを押さえる。
立花もその様子に笑いをこらえながら口を開く。
「まあ、たしかにパッと見かわいいけど……
足がね、さすがに体育会系男子の足だよね。」
その言葉に、全員が日向の足を凝視する。
さすがに毎日自転車で山越えしているだけのことはある。
「確かに……タイツ履いても隠し切れねえだろうな。」
「これで盗撮犯釣れるか?」
「いや、やってみる価値は……。」
「ありませんって!!他の作戦考えましょう!!」
日向はそう叫んでスカートを脱ぎ捨て、リボンを乱暴に取り払った。
「ノヤさんっていう手もありか……。」