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【ハイキュー】その日まで(poco a poco3)

第5章 まわりみちの行方(前編)


「立花先輩!制服を貸してください!!」

部室に拉致された立花は、田中と西谷に拝まれていた。

「え、わけわかんないよー。ちゃんと説明して。」

立花は困り果てて日向に助けを求める。

「実は……。」



三人の話をまとめるとこういうことだ。

例の清水&谷地盗撮事件について怒りの収まらない田中と西谷



犯人をなんとかして自分たちでつかまえたい。



いろいろ作戦を考えたが、一番現実的で手っ取り早いのは
「おとり」を使うこと。



おとりといえば日向。



日向に女子の制服を着させておとりにしよう。



制服をどこで調達するか



立花先輩に借りよう




「お願いシャス!!」

立花は、二人に頭を下げられて、困り果てた。

日向は立花同様、完全に巻き込まれた立場らしく、
ただ困惑した表情でその場にいた。

「日向君は?嫌じゃないの?」

立花に話を振られて、日向はぼそぼそとしゃべる

「そりゃ、女の子の格好なんて、したくないですけど。
俺だって犯人捕まえられたらいいなとは思います……。」

立花はしばらく考えてから、

「いいよ。貸してあげても。」

そう返事をしたのだった。

「私だって、犯人許せないし。」

その言葉が、すべての発端だった。
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