【ハイキュー】その日まで(poco a poco3)
第4章 まつりのあと
それからしばらくして、澤村と立花がやってきた。
「悪いな。待たせたか。」
「待たせてごめんね。」
小走りで寄ってくる二人。
「大地、ありがとな。みーが迷惑かけただろ。」
「そんなことないさ。花火も境内から見えたし。」
澤村のその言葉に、菅原はへー、と返事をしてから疑問を抱く。
「境内って、またどうしてそんなとこに。」
澤村はしまった、と一瞬視線を泳がせる。
「えっと。人多かったからさ、少し休憩しに。
なあ、立花?」
「うん。そしたらね、正面に花火が見えたんだよ。
ねえ、潔子ちゃんもみた?花火。」
立花は話題を逸らすように清水に振る。
「うん。見てた。」
「きれいだったよねー。」
不自然なまでに元気な様子の立花に、菅原は不信感を抱きつつも、
「じゃあそろそろ帰るべ。」
そう促した。