第7章 【VIP】首無魔騎士の部屋
「さ、主、体も温まりましたし冷えないよう茶でも……」
出る前にネコが用意していたであろう琥珀色の白磁のゴブレットに入った液体を差し出され、
主はカップで手を温めながら椅子に座る。
「では、主に見て頂こうか」
着ていたバスローブの紐を解いて床に落としネコ。
「べ、別に俺は……」
言い淀む少年の着直した服をデュラハンは脱がす。
「駄目だよ。お前もここでいつかは部屋を持つのだからね」
言い含め、二人は寝台に乗る。
古風で簡素な木の寝台がキシリと鳴った。
「じゃあ準備をしようか」
正座をした自分の膝に従者を横たえニコリとネコは笑うが、僅かにその頬には紅がさしている。
面映ゆいのは自分だけではないのだと思えばドルイアドは少し落ち着けた。
一一だが、
視線を上げれば主人の顔は見えない。
代わりにたゆんたゆんと呼吸に合わせて小麦色の塊が揺れている。
いつもの鍛えられた胸筋は無くやわらかな乳房が在った。
「何だい?胸ばかり見て……恋しいかい?」
剣を握る癖のついたたこはあるがいつもより細い指が額にかかった髪を掻き上げる。
「別に恋しくなんか……」
云えば口を指で開かれ乳が押しつけられた。
仕方なくそれをちゅう、と吸ってみる。
「ふ、ん」
少年の二倍はあろうかという大きな体が震えた。
続けてちゅっちゅっと乳首に吸い付き舌で舐めれば主人はもじもじと膝を揺らす。
「可愛いなぁ、ドルイアド。ほら、じゃあお返しに此処を可愛がってあげようね」
剣の形に窪んだ手が体をなぞり下肢に伸びる。