第4章 吸精鬼の部屋
「ふぅ、そろそろかなぁ。仕上げいきまーす♡」
一度タオルで手を拭き、再びたっぷりオイルを手に垂らす。
くちゃくちゃとそれを手で擦り合わせ馴染ませて首に触れる。
「ヒッ…」
主が声を上げた。
「ここも…」
彼女の髪をタオルで包み押し上げ首から耳の付け根を彼は指圧していく。
「あっ、んんっ」
僅かに熱を孕んだ声を上げる彼女にベルニナは笑い体を転がす。
「ここもこったでしょ?」
オイルを足しながら今度は乳腺を刺激する。
軟骨をやわやわと指で叩き、腹の筋を辿れば体がカタカタと震えた。
「主ちゃん、どうしたの?震えて」
判っていながらベルニナは態と問う。
魔を帯びた油が人体にどんな影響を及ぼすか等分かりきっている。
「あつ、く、なってきた…」
目を瞬かせ主が云えば彼は下腹を指先で軽く押す。