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愛のNight raid

第4章 吸精鬼の部屋


「あ、ごっめーん、待ったぁ?」
全く悪びれた様子もなく彼、吸精鬼――サカバスのベルニナは云う。

桃色の髪を掻き上げ白い手で耳を露出する。
見た目の派手さに対して小さな耳朶に小さな輪が嵌っていた。

「ピアスに迷っちゃって。主ちゃん色々くれるから」

ニコリと彼は笑う。
嵌められた銀の輪の内側には主の名が刻まれ、その末尾に愛を示すルビィの石が埋め込まれている。

それを選んでくれた事に笑む彼女に白い前合わせのゆったりしたローブを着た彼は近付く。
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