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愛のNight raid
第11章 竜王の部屋
「この界隈は長閑なように見えてもならず者がいない訳ではない。もし乱暴されそうになった時は我を思い出せ。竜族の寵姫の証を見せれば大抵の奴等は恐れて逃げ出す」
布を握り身を横たえている彼女を抱き寄せ彼は云う。
「あり、がとう」
綺麗な銀色の爪が宝石の様にあしらわれた指が優しく彼女の頭を撫で再び奏でられる異国の唄を聞きながらファレンは泥の様な眠りに身を沈めた一一。
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