第10章 【VIP】屍鬼の部屋
「あっ、やぁ、なかぁ、や、やぁー」
再び彼女の口が覚束なくなってくる。
ぢゅっと音を立てて吸われた途端、体がびくびくと震えた。
「イッたさ?」
目隠しを取れば黒い目は涙をたたえ頬はすっかり紅に染まっている。
「いったぁ…」
まだぴくぴくと体を震わせながら子供の様な声音で彼女は云う。
「ね、今度は俺っちも気持ち良くなっていいかい?」
少年の言葉に壊れた玩具の様なくったりした相槌をうつ女主人。
「ユリシス?」
まだしとどに濡れた股座を清めるように舐めている従者に声をかけるマリアクレア。
彼は頷いて体を起こす。
一一そして。
「な、何するの?」
二人は服を脱ぎ足を広げてそれ絡ませ向かい合っている。
そしてファレンはその真ん中に膝立ちさせられている。
「今日は三人で楽しむのですよ?」
ユリシスが優美に笑う。