第7章 【VIP】首無魔騎士の部屋
「主さん、……主さ、ん」
時折離れる度に少年は熱に浮かされたように彼女を呼ぶ。
「ね、名前で呼んで?」
いたずらっぽく笑うミュラーに少年は唇を噛む。
その唇をミュラーは舐め、吸う。
「ミュラーさん、……姫君……俺達の姫様」
ちゅっ、と音を立てて口付ける。
どっちがそうしたかは分からない。
溶かすように唇を重ねる。
ぴく、と少年の体が震えた。
「あ、んっ、……熱い、の、きた」
白い下腹を撫でぺたんと少年の下肢に座り込むネコの、体。
「じゃ、今度は私、ね?」
優しく、もう一度ミュラーは少年に口付けた。