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私立薊河学園

第12章 秀徳ご乱心!!


各自ほしいものを個人で買い、(龍平は緑間のおごり)サッと席に着く。


「…お茶って」

「一番健康的です」


得意気に言う龍司に声も出ない


「龍也はよく食べるな。呆れてものも言えん」

「…育ち盛りですから。」


その割には三人ともそんな身長高くないよなと言える勇気をテイクアウトしたい。


「「「ゲッ」」」


突如三つ子の声がピッタリそろい、三人は大きな緑間に隠れた。

誰一人として隠れなかったことに謎の状況ながら高尾は心の中でナイアガラの滝のような涙を流す。


「どうした?」

「いや…会いたくない人がいると言いますか…」

「生理的に無理な人というか…」

「とにかく会いたくねぇ奴がいる!」


ヒソヒソと話す三つ子が指差した先には


「…隣のテーブルでそんなこと言われてもなんだけど。」

「ゲッてなんだよゲッて。」


どうやら隣のテーブルの人達だったらしい。高尾はドリンクを吐き出しそうになった。

眼鏡をかけた金髪のイケメンに黒髪ヘッドホンのイケメンが現れただけすごいのに。てか隣のテーブルであんなことを言えた三つ子を表彰したい。


「お前らよくも先週の練習試合ドタキャンしてくれたな…!?」

「まぁまぁ国やん、そこらへんにしなよ。」

「まだ何も言ってねぇよ。ったく。てめぇが甘すぎるからこいつらがつけあがるんだ。」


ビシッと指さされ、金髪メガネイケメンは困ったご様子。


「あー…て、寺田達は今、部活帰り?」

「そうそう!なぁ蓮、国やん!このでっかいの緑間真太郎っていってな!えーーっと……なんかヤバい世代なんだって!」

「キセキの世代だから……ヤバい世代って…!」


将来笑いすぎで救急車に搬送される高尾の将来を垣間見た気がするが緑間は平静を保った。


「…キセキの世代……?国やん、知ってる?」

「あぁ、俺中学はバスケ部だったから知ってるちゃあ知ってる。蓮はずっとクラブチームだもんなぁ。あと月バスとか読む暇もねぇくらい多忙だしな。」


ポテトを食べ終えた国やん(黒髪ヘッドホンイケメン)は鞄をあさり「ほらよ」と蓮(金髪メガネイケメン)に手渡した。
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