• テキストサイズ

私立薊河学園

第8章 霧崎第一→誠凛


「ま、待って!」

「ん?」


なんと言っていいか分からず三船は猫っ毛をかきむしった。


「は、花宮くん…って知ってる?」

「花宮…?」


名前を出した瞬間、空気が変わった。やだもう帰りたいと三船は辛い心をポケットに手を入れてごまかした。


「伝言、頼まれてさ…。怪我は大丈夫か?って。」

「……花宮と君は、どういう関係なんだ…?」


伝言は無視で、木吉は戸惑った顔でそう聞いてきた。


「…………………友達」


自分で言って吐き気がしたので訂正。


「と思いきや同中だっただけ。あとメル友」

「そうか…なら伝言を頼む。大丈夫だってな。」

「それはきついな。俺は昨日の電話でとんでもないことを言ってしまったんだ。まぁ友達に伝言の伝言を頼もう」

「あぁ、頼む」


二人はお互いに笑いあい、それぞれの教室へ帰って行った
/ 31ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp