第6章 薊河バスケ部
「お前はいつも面倒くさい事をする…」
「ごもっともだぜ。たまには変われよ?」
「残念。仕事で手がいっぱいだ。」
八乙女は怪しくふふんと笑った花宮に毒を吐く。
「いやな奴…俺お前嫌いだわ」
「じゃあもうお前にドリンクは作らないしタオルもやらない。ご飯は自分で作れ。」
「花宮だーいすき」
「死ね」
「どうしろと!?」
冷たく八乙女を突き放して花宮は忙しく走り回る。マネージャーも楽ではない。
「望ちゃん、明ちゃん」
「「はいはい」」
流石双子、息ピッタリだ。顔が赤褐に似ているので、まるで赤褐が女の子になったみたいだ。
「えっと、早速だけど買い出し頼める?合宿に必要なものはここで揃えることになってて…。二人で行ける?」
「明、行けます!」
「望も…」
望は少し不安そうだが、明がしっかりしているので大丈夫だろう。
「よし、じゃあ行ってきて。」
こうして二人は仲良く出かけていった。