第10章 初めての……
突然不安が押し寄せた
目の前の恋人達を見て、自分の恋人を思い出す
エースは今どうしているだろうか…どこにいるのだろうか…自分の事を忘れてないだろうか…
(エースを信じている…だけど…)
寂しい…
隣にいてほしい…手をつなぎたい…キスしたい…抱きしめたい…
(会いたい…)
明るく太陽の様に笑うエースを思い出すが、イリスの顔はどんどん沈んでいく
こんなに楽しい所が世界中にあるなら私との約束も忘れてしまうかも…
迎えに来てくれないかも…
他に好きな人ができるかも…
考え出したら止まらなかった…