第7章 船出 の日
マキノ姉さんの店での再会祝いは、そのままお別れ会も兼ねてしまった…
「も~う!ちょっとはゆっくりしていきなさいよ~!!」
怒りながらも次々と料理やお酒を出してくれるマキノ姉さんに、ありがとうと、ゴメンね、を今日は何回繰り返したか分からなかった
ルフィは私の隣で、面白い様に料理をドンドン飲み込んでいく…どんな胃袋してんのよ…
「姉ちゃん食べてるか~?」
山盛りの皿をつきだし、モグモグしながらこっちを見てきた
「ちゃんと食べてるよ~!ルフィもよく噛んで食べなさいよ?」
分かってるって~!って、言ったそばから喉を詰まらしている……
「もう!なにやってんの!バカなの?」
「水!…水っ…!」
「ちょっと!落ち着いて!!」
ギャーギャー騒ぐ姉弟を見て
「ああ…いつもの光景だ…」
「懐かしいわね~」
「変わらんの~」
村の大人達は、なま暖かい目で二人を見守っていた…