第6章 あれから
「あれからもう、2年ぐらいたったかしら?」
イリスが村から居なくなって暫くして届いた手紙を見ながら、マキノはその時の事を思い出していた
あの日は確か…イリスにお店を任せて買い出しに出ていた
店に戻ると、真っ黒なマントを羽織った男がイリスを抱えていた
誘拐だと思って、人を呼びに出ようとしたら
その男は…
「オレはガープの息子で、この子の父親だ」
と言う
そんなこと言われても信じれるはずが無くて、証拠を見せなさいよ…とか、いろいろ言ったような気がする…
男は
「この村に居ても、この子の望むものは手に入らないだろう」
だから連れて行く…と。
「オレの名はドラゴン…詳しくは村長かガープにでも聞け」
そう言い残して店から出て行った。