第5章 更に突然
ガープおじいちゃんは、嵐の様に過ぎ去っていった
エースの所在と私たちの確認が目的ってとこかな?
私はいつも通りマキノ姉さんの店を手伝い
そして、またぶつぶつ声に出てたみたい
《どうすれば……海に出る?…1人…》
周りから見たらちょっと怪しい人だ…
突然…
「海に出てどうするんだ?」
「強くなって恋人を捜しに行くのよ」
条件反射で答えちゃったけど私、何見ず知らずの人にしゃべってんのよ…
カウンターの端に座るその人は
確か最近よく来る旅の人
「海に出ても大変なだけさ……この村で待ってた方が恋人も喜ぶんじゃないか?」
こちらを見ず、淡々と話すその人は真っ黒なマントを羽織り、フードも頭からすっぽり被っていた