第10章 初めての……
「ブゥーッ!」
エースは酒を勢いよく吹き出してしまった
ゴホッゴホとむせる弟分に
「心配すんな!!今日は島で一番いい娘をお前に紹介してやるよ♪」
バシバシ背中を叩きながらサッチは、まかせろと豪快に笑う
「いや……俺、別にいらねぇよ…」
酒飲んだら船に帰るから、と言うエースに
「??何 、枯れたジジイみたいなこと言ってんだよ?今日は帰さないぜ~?」
肩を組まれ、逃がさないと言わんばかりに迫ってくる
「それぐらいにしとけよい」
呆れながら二人を見るマルコを横目にエースは
「俺いるから…」
「?何が?」
「だから相手!決まったやつがいるんだよ!」