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いつかの夢の続き

第5章 Episodes櫻井:優しさの裏と表





「…あー。ごめんね
誰とも付き合う気は…、ないから」



もうすぐ夏。

肌の露出が衣替えにより
範囲が広くなり


女の子も狭い範囲で

どう可愛くするかで
悩む時期




体育館倉庫前、



俯いた女の子は
何も言わず去って行った。




本日3度目。



朝から懲りないな


「あ、の…
こんな時に声なんて、すいません」




ボソボソと聞こえたそこには、

ビクビクして立つちゃんの姿があった。






あれから亮はいつもと少し変わった。



オンナ遊びもやめた。

元々女の子は好きじゃなかった為、
連絡先も平気で消去していた


それから愛想振る舞うのもやめた


誰の前であっても、
素の自分をさらけ出すようになった。






ぜんぶ、ちゃんのおかげなのかもしれない




「どうしたの?」



「これ…、生徒会長さんが
櫻井さんに渡してと…」


封筒、


それは多分、
図書委員会に関するものだ



来月、増える本のリスト



「ありがとう。
貰いに行こうと思ってた」


「あ…それなら良かったです
では私は理事長に用があるので…」



ちゃんはそう言って
パタパタと走り去って行った。






どこか、距離置かれてるような、




「気の所為…?」





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