• テキストサイズ

いつかの夢の続き

第2章 プロローグ







本当はどうでも良かった事も


本当はほんの些細な事も


本当は小さかった事も





全部、全部。


俺らは知ってたはずなのに、

どこかでぽっかり大きくなってて。





また"あのとき"みたいに
小さくなって震えながら泣いている。



助けてなんて言えないくせに。



この悲しみから
抜け出したいんだって。


そんなこと、



口にも出せないくせに。






俺らは虚勢を張る。



それぞれの過去を持ちながら、

どんなに苦しくても辛くても
やっぱり口には出せなくて




もがきながら、あの子にこう言う。






「「ほっといてくれよ」」ってさ




ーーーーーーーーーーー



強がることも、もう慣れた。


泣くのを我慢したり、
無理やり笑ったりするのも。



いつか消えちゃうんじゃないかって、


離れていくんじゃないかって、


そんな不安にさえも
俺はもう平気だって言い聞かせていた。




もう、あのときみたいに

壊れて欲しくないから……。











エピソード'1『 相葉雅紀 』




/ 192ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp