第2章 プロローグ
「あーがり♪」
「っはぇえ!!」
「トランプだけは強いねんな」
会議室に4人、
トランプしながら話していた。
「ふっふーん、運動とトランプだけは
俺、得意だからねっ!!負けねーし!」
ドヤ顔で話す彼は、
ムードメーカーの相葉雅紀。
「もー、うっさいねんて。
はよあがって帰りたいねん」
「えー。また亮は女の子ー?」
「せやで。今日の子はかわええねん♪」
ニコニコする彼の顔を見ながら、
2枚のトランプを握る男が
怪訝そうな顔をする。
「亮が可愛い言うの珍しいな」
「亮の場合は、容姿の意味やのうて
スタイルが良いっちゅーことやろ?」
「当たり前やろ。」
パンッッ、と叩きつけ
大倉忠義があくびをしながら、
「あがり~」
と言った。
「あー!ずるい!!
忠義、頭使ったでしょ!」
「トランプは頭脳戦や、」
「負けず嫌いなだけやろ、お前は。」
携帯をイジりながら、
ニヤニヤ笑う大倉忠義が
錦戸亮を見る。
「あ、俺もあがりーっと。」
「うそやろーー!また俺の負け!?」
バサバサと山積みにされたトランプ。
一瞬の沈黙のあと、
櫻井翔が口を開いた。
「つまんねーよな」
「なんか最近、またうるさいしさ」
「亮のせいなんちゃう」
「は?ひどい、ちゃうわ!!」
重苦しい感覚の中で、
4人は小さくため息をついた。
考えただけで憂鬱になること
ガラッ、
「…っ、いた。捜したんですけど」
「にのぉお〜!」
「うっせー相葉」
「ニノ大好きかよ」
「おつかれニノ」
走って乱れたのか、
前髪が崩れてる。