第4章 木漏れ日
美鈴は状況が把握できていなかった
イタチの匂い
あったかい胸
・・・オレはお前を殺すことなんてできない
耳元で聞こえたかすかな声
更にきつくなる腕の力
美鈴は自然と彼の背中に手をまわした
ふと美鈴は彼の腕の中に入ると
彼の今まで刻まれてきた魂を読み込まれた
サスケと楽しく修行をする
父親に褒められるイタチ
母親に送られるイタチ
私と話すイタチ
暗部で暗殺をするイタチ
仲間を殴るイタチ
スパイをおこなって苦しむイタチ
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すべてのイタチが鮮明にみえた
「オレがみえたか美鈴。
オレはこうやって生きている。
これからきっとすべての人を裏切り生きていかなくちゃいけない。
でも、オレはお前だけは
お前とサスケだけは守りたい。
どんなにオレが悪人になったとしてもだ
殺すわけにはいかないんだ。」
静かに離れるように美鈴の目を見つめ告げる
美鈴は彼の過ごしている日々、運命に涙を流した
すごく苦しい。