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それはまるで、魔法のようで =食戟のソーマ=

第9章 火花散る魂



呼ばれてやってきた関守は驚きを隠せずにいた。

理由は一人で100食を作り上げたことではない、そのすべてがまだ湯気をあげるほど暖かいままだったからだ。

関守
「君、柊雪乃といったな。開始が遅れたとはいえ、この量、しかもすべて出来立てのようだ。何をした?」

雪乃
「ええと、僕は冷え性だから食材をすぐに冷たくしてしまうんです。だから暖かい物を作るときは事前に盛り付ける食器や食材を温める必要がある・・・。」

関守
(そうか!この子は皆が作業に取り掛かり始めたとき、一人何もしていないと思ったが・・・オーブンで食器類を温めていたのか!!)

関守
「食材より先にその土台となる食器を気にするとは、なかなか面白い思考だ。柊雪乃、50食達成!!今日はゆっくり休め。」

雪乃
「はい、ありがとうございます。」

吉野
「大丈夫?ふらっふらだよ?」

関守
「お前は自分の持ち場へ戻れ。」

吉野
「は、はい・・・。雪乃!気を付けてね!!」

雪乃
「あぁ、ありがとう。」

そう言って吉野は調理を再開し、雪乃はふらふらとその場を出た。

伊武崎
「・・・・。」
(あんなふらふらなのに一人にできるかよっ!!)

生徒1
「お、おい!伊武崎の動きが速くなったぞ!!」

生徒2
「もう早すぎて何やってるかわかんねぇよ!!」

生徒3
「何があったんだ!?」

関守
「伊武崎俊、50食達成!!」

雪乃が出てすぐ50食達成した伊武崎はすぐに廊下に出て雪乃の後を追った。

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