第9章 火花散る魂
そして・・・
関守
「幸平創真、50食達成!」
幸平
「お粗末ー。」
こんなのどうってことないとでもいうような不抜けた声で先に終えた幸平
タクミ
「くそっ、遅れを取ったか!だがな幸平!味は俺の方が上だ!たぶん。」
45食目に到達しているタクミは悔しそうな顔をする。
関守
「そこぉ!口ではなく手を動かさんか!!」
タクミ
「は、はい!」
当の幸平は立ってるのもやっとな丸井にひらひらと手を振る。
幸平
「んじゃ、丸井の部屋行ってるからなー!」
丸井
「来なくていいよ!!僕は今夜は速やかに寝ようと・・・」
筋肉たち
「オラァ、まだかよメガネ!!」
丸井
「ひぃぃいい!!」
吉野
(幸平・・・なんてタフなやつ・・・そういえば、雪乃はどこに・・・?)
あたりを見回した吉野は雪乃がふらふらになりながら調理しているのを見た。
吉野
「雪乃!!あんた大丈夫!?」
駆け寄ってきた吉野に気づき集中が切れた雪乃はあることに気づく。
吉野
「・・・なんで作ったのここにためてんのさ!!出しなよ!!」
雪乃
「・・・はは、僕はおかしくなったかな。」
苦笑いをする雪乃の近くのテーブルにはざっと100食くらいはある御膳が並べられていた。
吉野
「どんだけ作ってんの!?関守先輩!!この子とっくに50食達成してます!!」