第3章 歓迎会という名の祭
雪乃「ええっと、何から説明しようか。」
伊武崎「地下なのは?」
雪乃「僕の希望にできる限り答えたふみ緒さんの優しさ。」
伊武崎「ドアが厚いのは?」
雪乃「寒さを外に漏らさないように。」
伊武崎「じゃあ、なんでこんな寒いの?」
雪乃「それは・・・僕が化け物だからだ。」
伊武崎「理由になってない。」
雪乃「なってるよ。僕の体内温度は氷並み。ほら、化け物だろう?」
伊武崎「違うね。特徴的なだけだ。」
雪乃「ま、まぁいいや。あとは?」
伊武崎「あとは・・・」
?「なんでランタン?」
雪乃「え?あぁ、それは・・・」
僕はそっとランタンの火を吹き消した。
ふっと息を吹き付けると同時に廊下は真っ暗闇に包まれた。
二人「あぁ、理解。」