第9章 火花散る魂
すると突然乾の携帯が鳴った。
乾
「むむっ!?」
急いで出た乾は真剣に考えてた判決を邪魔され軽くご立腹の様子
乾
「もうっ、何ですか?今大事な考え事を・・・」
が、電話の相手は四宮でその気持ちは一気に恐怖へと変わる。
四宮
「何やってんだヒナコ!!早く雪乃を返せ!・・・じゃなくて、お前のグループもう戻らせる時間だろ!」
乾
「・・・!!!」
合宿のスケジュールを思い出し、ハッとして青ざめた乾。
四宮
「とにかく早く来いバカ女!!」
乾
「ひぃ!ご、ごめんなさい、四宮先輩ー!」
急いで電話を切った乾は全生徒に指示を出す
乾
「みみ皆さん!急いでホテルに戻りますよ!!」
タクミ・幸平
「ちょっ!ええ!?」
その指示に慌てる二人
タクミ
「乾先輩判定は!?」
乾
「ああっ、そうでした!」
バタバタとするなか一息ついて乾は告げた。
乾
「この勝負・・・私の預かりとします!」
そしてすぐに生徒をつれバスへ向かう。
乾
「さぁ、大至急バスに乗ってー!奥の座席からどんどん詰めてー!」
判決を待っていた二人と、その付き添い三人はぽつんとおいてかれてしまった。
二人は少し呆然としたあと同じことを思った。
幸平・タクミ
(焦らすだけ焦らして判定投げやがった・・・)