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それはまるで、魔法のようで =食戟のソーマ=

第9章 火花散る魂




「はーい、そこまでー。課題は以上で終了です。」

乾は始まりと同じようにゆるく手を打ち課題の終了を知らせた。

生徒1
「あ・・・あっぶねぇ!時間ぎりぎり・・・」

受かった者・・・

生徒2
「お、終わった・・・くそっ。」

落ちた者・・・

まだ第一課題だというのにかなりの人数がふるい落とされた。

タクミ
「乾シェフ!勝負の判定をお願いします!」

課題はもう終わったというのに熱の冷めない者が二人・・・

幸平とタクミは乾の前に並んだ。
その二人を見た乾は少し考えるしぐさをして口を開く


「よろしい、勝者は・・・」

周りが緊張で張り詰める。


「・・・誰もが思いつかなかったアイディアでイワナに見事な食感を与えた・・・」

タクミ
「・・・!!」

イワナという単語に反応し焦ったような顔をするタクミ


「・・・いや、やっぱり待ってください。」
(雪乃さんがほしい・・・)

いきなり判決を変える乾に戸惑う二人


「・・・よし、決めました。未知の状況でも合鴨という選択肢を見逃さず、食材選びで差をつけた・・・」

タクミ
「・・・!!」

今度は合鴨という単語に反応し笑顔になるタクミ

雪乃
(か、かわっ!天使がいる!!周りにお花飛ばしてる!!)

その笑顔に悶える雪乃


「いや、でもやっぱり・・・」

優柔不断な乾に振り回される二人の姿はなんとも滑稽なものだった。

生徒1
(何やってんだ、あの集団は・・・?コント?)

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