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それはまるで、魔法のようで =食戟のソーマ=

第8章 アイデアの種



乾は期待に胸を膨らませあつあつの揚げ物を口に運ぶ。

ざくぅっといい音を立て噛みつきバリバリと食べる。
揚げたてのため途中はふはふと熱そうにしている。

一つの揚げ物を食べた乾は明るい笑顔で言った。


「なんてすばらしい歯ごたえでしょう!!それでいて中の身はほくほく・・・衣に守られてイワナのうまみがしっかり凝縮されています!」
※イワナ=雪乃が抱いてた川魚

タクミ・イサミ
「・・・!」


「柿の種自体の味のおかげで衣からもしっかりとした美味しさが感じられます。そして添えられているのは、卵のもとと木の芽のふわふわソース!」



卵の素とは
卵黄にサラダ油を少しずつ加えながらマヨネーズのようにまろやかになるまで泡立て器で混ぜ合わせたもの。
材料のつなぎや風味付けなど様々な場面で使用される。


木の芽とは
山椒の若芽のとこ。
手のひらで叩くなどして細胞を潰すと特有の良い香りが出る。



「卵の素に塩と刻んだ木の芽を混ぜ込むことで爽やかな風味が加わり、油っぽさが打ち消され上品な味わいを作り出している・・・衣のザクザク感の合間に感じるこのクリーミーな口当たりが食欲をそそる・・・山菜を揚げてしつらえたあしらいもぬかりない・・・揚げ物との対比が実に目に鮮やかです。」

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