第8章 アイデアの種
目を開けた雪乃は自分が眠ってしまっていたことに気づく。
雪乃
(あ、あぶなっ!!)
そしてすぐに周りが凍っていないか確認し、安堵のため息を漏らした。
雪乃
(なんで今あんなこと夢に見るんだ!気を付けないと・・・)
時計を見ると残り時間は20分を切っていた。
が、周りを見渡しても幸平と田所の姿はなく・・・
イサミ
「あ、目が覚めたー?」
雪乃
「あ、あぁ。それより、幸平は?」
イサミ
「まだだよー。」
近くでイライラウロウロしているタクミがいた。
手にはしっかりと柿の種が。
雪乃
(実はすごいいい人だ・・・!)